秋 道央 洞爺湖町 湖畔のグラデーションを楽しむ秋の洞爺湖カヌーピクニック

北海道の南西に位置する洞爺湖は、約11万年前の火山活動によって誕生した巨大なカルデラ湖。 ほぼ円い形をした湖の真ん中に大きな島が浮かび、美しい水辺のまわりには緑豊かな森と温泉街が広がり、そして傍には今も火山活動を続ける有珠山がある、北海道を代表するリゾート地です。 ここで「洞爺ガイドセンター」を運営するアウトドアガイドの小川裕司さんが案内してくれるのは、あざやかに色づく洞爺湖の秋を楽しむカヌーのピクニック。 日増しに高くなっていく空と、それに合わせるように深く透明になってゆく湖を味わいましょう。

カヌーの操作方法やパドルの扱い方など、基礎から丁寧にレクチャーしてもらえるので初心者でも安心。 貴重品を入れるドライバッグも無料で1袋レンタルできます。 準備が整ったら、空の色がくっきりと映るほど静かで穏やかな秋の湖へカヌーで漕ぎ出してみましょう。 自分が漕いだパドルでカヌーがすべるように動く瞬間は、誰もが感動すること間違いなし。 いつもと違う視点からの景色を眺めたり、野鳥の声や風の音に耳を澄ませたり、小さな魚が見えるほど透き通った水の中を覗きこんだり、貴重な体験を通して心が癒されていくのを感じるはず。

カヌーは「漕ぐ」ことだけが目的ではありません。 ゆっくりと水面を進むことによって、いつもとは違う「水の顔」「空の顔」「木々の顔」に出会うのがカヌーの醍醐味です。 なにより大切なのは、日常生活では味わうことのできない特別な「洞爺時間」を過ごすこと。小川さんは、そんな洞爺湖を五感で堪能できるツアーを目指しています。 さあ、湖の真ん中にカヌーを浮かべてお茶の時間にしましょう。 これもカヌーピクニックの大きな楽しみです。 ゆらゆらと揺れるカヌーの上で味わう一杯は、きっといつまでも思い出に残ることでしょう。