初夏〜秋 道東 帯広市 本物の農家の畑でピクニック！
十勝の魅力を気軽に満喫しませんか？

農場ピクニックを主催する「いただきますカンパニー」の代表者は、二児の母でもある井田芙美子さん。誰もが気軽に参加できる農場ピクニックですが、その一番の特徴は、観光農園ではなく、実際に生産・出荷を行っている農家の畑をフィールドにしていることです。通常、一般の方は農場に立ち入ることはできませんし、農家の話を聞くという機会もなかなかありません。そこで井田さんは、農家と消費者をつなぐ存在になりたいという思いから会社を立ち上げました。社名にも、食にかかわる人や食材となる命への感謝が込められています。

農場ピクニックには、おやつ付ツアーとランチ付ツアーがあり、5月中旬から10月末までの期間は毎日ツアーを催行しています。時期によって案内される畑も作物も畑も異なるのは、本物の農場を利用させてもらっている証。現地集合した畑で受付を済ませたら、まずは各農場専用の長靴に履き替えるか、靴カバーを装着します。これは、畑に有害な菌などを持ち込まないようにするための配慮。準備が整ったら、いよいよツアー開始です。畑ガイドと一緒に、畑の中へ進んでみましょう。

農場ピクニックでは、農業や畑についての知識が豊富なガイドが、実際の畑や作物を間近に見ながらいろいろな情報を教えてくれます。作物の概要や、種まきから収穫までの過程、どのように処理されて店頭に並び、食卓へ届けられるのかなど話題も豊富です。トークの腕も確かなガイドばかりなので、楽しく説明を聞いているうちに自然と知識が深まるようになっています。時期によっては旬の作物を収穫することもできますし、タイミングを見て写真撮影タイムも設けてくれます。

春から初夏にかけては菜の花畑や青い小麦畑での散歩が楽しめ、7月中旬からは「トウモロコシ」、8月上旬からは「じゃがいも」、10月上旬からは「ながいも」の収穫体験ができます。散歩の後はお楽しみの試食タイム。自分で収穫した畑の作物をいただきます。ランチコースの場合はここでランチタイムとなります。作物が植えられてから食卓に上るまでのストーリーを聞きながら畑を歩いた後、畑のまん中で食べるおやつや料理の味は格別。「いただきます」という言葉の意味も、それまでとは違って感じられるはずです。

畑ガイドたちが一番大切にしているのが、生産者の情熱や志を伝えること。どんな思いで作物を育てているのか、日々の苦労や喜びなど、農場で忙しく仕事をしている農家の代わりに解説してくれます。もうひとつのこだわりは、前日の夕方まで予約できること。旅の予定や天候なども考慮して、行きたいときに気軽に申し込めるということを大事にしているそう。北海道を旅していてふと気が向いたら、ぜひ参加してみてください。記憶に残る一瞬や、小さな感動の積み重ねが、十勝の旅をもっと魅力的にしてくれます。