夏 各地 撮り旅シリーズ夢中でシャッターを切りたい！
北海道の夏はこんな絶景ぞろい。

日本一の馬産地・北海道の中でも特に生産牧場が多いのが日高。国道235号から山間部に向かう道道209号線沿い、約8kmに渡って牧場が連なる「サラブレッド銀座」で、サラブレッドの親子のほのぼのした写真を撮影してみましょう。競走馬の生産牧場に無断で入ることは禁止されていますので、公道から撮る際はルールとマナーを必ず守ってくださいね。

シャコタンブルーと呼ばれる美しい青で知られる積丹の海。定番の神威岬や島武意海岸から撮影するのもいいですが、ここは思い切って船上から狙ってみましょう。有名な「青の洞窟」へ向かうクルーズツアーに参加すると、切り立った岩肌と深い青のコントラストが見事な1枚が撮れます。「青の洞窟」の中の光景は、その眼とカメラで確かめてみてください。

涼やかで幻想的な夏の写真なら、苫小牧市にある「樽前ガロー」がおすすめ。河川が長い年月をかけて岩を侵食してできた渓谷で、岩肌にはビロードのじゅうたんのような深緑の苔が張りついています。夏には深い川底まで日差しが届き、原始のままの景観を浮かび上がらせます。三脚を使ってNDフィルターでスローシャッターを切るとキレイに撮れますよ。

国道452号線を三笠から夕張へ向かうと、左手に大きな湖が見えてきます。このシューパロ湖は、大夕張ダムによってできた人造湖。さらに、夕張シューパロダムの完成によってダム湖としては日本で2番目の湛水面積になりました。美しいエメラルドグリーンの水面から立ち枯れた針葉樹が顔をのぞかせる不思議な1枚は、パソコンのデスクトップにもぴったり。

「霧の摩周湖」と歌われるほど霧のイメージが強い神秘の湖・摩周湖。特に霧が発生しやすい夏場に、ぜひ訪れてみたいのが早朝の展望台です。朝日に照らされて、湖一面を覆いつくした霧がまるで金色の雲海のように見えることがあります。条件が整った朝だけの光景なので簡単には出合えませんが、だからこそこんな1枚が撮れた時の感動は言葉にできないほど。

大空町にある「メルヘンの丘」は、黒澤明監督の映画「夢」のロケ地にもなった人気スポット。小高い丘の上に木々が立っている景観は、時間帯や季節によって様々な表情を見せてくれますが、よく晴れた夏にはこんな絵本のような1枚が撮れます。いい写真が撮れたら、近くにある道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」で、名物の「サクラ豚丼」を召しあがれ。