各地 撮り旅シリーズ銀世界の鉄道は絵になる!冬の北海道「撮り鉄」の旅へ!!

雪景色の北海道へ、切符を持って鉄道旅!
クリスタルスノーが、思い出を輝かせます。

白い大地を疾走する勇姿!
冬ならではの鉄道&写真の旅へ。

鉄道に乗って、鉄道の写真を撮る「撮り鉄」にとって、北海道はまさに憧れの地。大きな青空と、どこまでも広がる海、そして銀世界の中を走る列車。そんな冬の大地に、カメラを持って出かけてみませんか?寒さとともに輝きを増す北海道の冬の鉄旅の中から、おすすめのスポットをご紹介します。

feature

  • 雪の札幌は早起きがオススメ!
    ササラ電車で一日をスタート!!

    出張などで札幌に宿泊して、夜中に雪が降っていたら、頑張って早起きしてみましょう。札幌市電の始発電車が運行する前に、軌道上に積もった雪を竹のブルーム(ほうき)で豪快に跳ね飛ばす「ササラ電車」の姿を見ることができます。出張ついでに、こんな朝活はいかがですか。

    【撮り鉄スポット】
    札幌市電/西8丁目-西4丁目
  • 美しく巻き上げる雪煙が、
    特急のスピード感を演出します。

    気温と湿度が低い北海道の雪は、さらさらとしたパウダースノーが特徴。特急列車が勢い良く走り去ると、線路に積もった雪がダイナミックに舞い上がります。太陽の光の状態によっては、巻き上げられた雪煙がキラキラと輝く、この上なく美しいシーンが撮影できます。

    【撮り鉄スポット】
    根室本線/庶路-大楽毛
  • 冬の厳しさと貨物列車の力強さを
    1枚の写真に収めてみよう。

    青函トンネルを新幹線とともに走り、北海道と本州の物流を支える貨物列車。凍てつく寒さと雪で真っ白になったコンテナを、「レッドベア」という愛称のDF200機関車がパワフルに牽引していきます。冬の海岸沿いだからこそ撮影できる1枚に、北の鉄路の物語を感じます。

    【撮り鉄スポット】
    函館本線/落部-石倉
  • 釧路湿原を行く冬のSLを、
    ロングショットで堪能する。

    青い空と白い雪、そして煙。冬の北海道の鉄道のハイライトといえば「SL冬の湿原号」。蒸気機関車の煙は、気温が低ければ低いほどその迫力を増していくので、冬こそがベストショットの狙い目です。エゾシカやタンチョウなど、野生生物との組み合わせも見どころです。

    【撮り鉄スポット】
    釧網本線/塘路―茅沼
  • 名物の「SL冬の湿原号」で、
    あえて客車列車を狙ってみる。

    だだっ広い釧路湿原を走る「SL冬の湿原号」。北海道唯一の蒸気機関車が茶色の客車を牽引して走ります。白い煙を吐く機関車の迫力も魅力的ですが、数少ない客車列車を楽しむチャンスでもあります。撮り鉄なら、あえて客車列車をメインに狙ってみてはいかがでしょう?

    【撮り鉄スポット】
    釧網本線/塘路-釧路湿原
  • まさに、冬の鉄路の守護神!
    ラッセル機関車を追って道北へ。

    かつては、雪国の多くで見ることができたDE15ラッセル機関車。老朽化による相次ぐ引退で、日中に撮影できる場所は非常に少なくなりました。そんな中、現役で頑張っているのが宗谷本線。その勇姿をカメラに収めようと、毎冬、多くのファンが撮影にやってきます。

    【撮り鉄スポット】
    宗谷本線/歌内-天塩中川
  • うまく撮影できたらラッキー!
    冬のリゾート列車を狙ってみよう。

    北海道には、ノースレインボーエクスプレスとクリスタルエクスプレスという2つのリゾート列車があります。定期的な運行をしていないので、めぐり合うのはなかなか難しいレアな列車です。北海道の雪景色と一緒にこんな写真が撮影できたら、とってもラッキー!

    【撮り鉄スポット】
    宗谷本線/歌内-天塩中川
  • かつてのスタンダード、
    赤い電車に会いに行こう!

    かつて、北海道の主力電車として雪景色の中を疾走していた711系赤電車。現在はすべて引退してしまいましたが、岩見沢市のファームレストラン「大地のテラス」で、田園風景の中に保存されています。旅の途中で足を延ばして、懐かしい姿に会いに行ってみてはいかがですか?

    【撮り鉄スポット】
    岩見沢市/大地のテラス

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  • 鉄道写楽家
    矢野 友宏さん

    1972年横浜生まれ、北海道育ち。「鉄道写楽家(てつどうしゃがくか)」として、鉄道車両のみならず、「鉄道がある風景」の撮影をライフワークに活動中。2015年、道内初の国鉄電車711系引退に際し、仲間と一緒に「北海道の赤い電車」写真集を地元新聞社より刊行し、写真展を開催。海外からのインバウンドをサポートする会社に勤務するかたわら、北海道鉄道観光資源研究会の事務局次長として、北海道鉄道の魅力発信に向けた活動を展開している。

    北海道鉄道観光資源研究会